皮脂について

頬を指差す笑顔の女性

人体を構成するものの中で、不必要なものはありません。
人がみな、この地球には欠かせない何かの役割を与えられているのと同じように、人の体を構成する臓器、器官、組織には、それぞれの役割があるのです。
例えば、「肥満のもと」として美容への意識が高い人に嫌われる傾向にある「脂肪」ですが、これは人が生きるためには欠くべからざる成分であると言えます。
脂肪とは脂のことで、人はこれを燃焼させることによってエネルギーを得ているのです。確かに、体に溜め込みすぎるのは健康によくありませんが、これがなければ私たちは日々の活力を発揮することが出来ないのです。

「ニキビ改善のために、体中の皮脂という皮脂を消し去ってしまったらいいのだ!」というのも、ちょっとばかり乱暴な説であると言わなければならないでしょう。
皮脂は、「脂」という言葉が入っていることからも分かるように脂肪の仲間ですが、脂肪が人間にとって不可欠な成分であったように、適度な皮脂は、体には欠かせないものなのです。
確かに、皮脂がたまることによってアクネ菌が誕生して、人の体にはニキビが出来ますが、だからと言ってすべての皮脂を敵に回すことは出来ません。
「ニキビ改善のために皮脂を消し去る」という行為が、逆に、ニキビを増やしてしまうことにもなりかねないという事実があることを、私たちは知るべきでしょう。

そもそも、皮脂が皮膚の表面に毛穴を通って出てくるのは何のためかというと、皮膚を守るためです。
皮膚の表面を触ると多少ベタベタした感じがあると思いますが、適度なベタベタ感というのは実は必要なのです。それは皮脂膜という皮膚の表面に出来るコーティングのようなもので、外から来る刺激から肌を守る役割を負っているのです。
外からくるバイキンなども、皮脂膜がガードしてくれるという側面があります。もし皮脂膜がなければ、それが原因で肌にバイキンがもぐりこみ、炎症を起こして、ニキビが出来てしまう可能性もあるのです。
そういうわけで、がむしゃらな洗顔などはニキビ改善のためにはむしろマイナスであるという話もあります。

必要な皮脂は残し、不要な皮脂だけを洗い流す、そんな洗顔を心がけていきましょう。お肌を優しく扱うことが、何よりのニキビ改善の方法なのです。